MUGIZOさんのブログ
南のまち、と森の端より

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仲矢さん(1927-1992年)は新婚旅行ブームで賑わった宮崎交通で長く広告デザイン、イベントポスターなどを制作、宮交シティに大きな壁画「ガリヴァー旅行記」を描いたアーティストとして広く親しまれています。一方でアトリエでの油絵制作を積極的に続けてきた人。
会場には「能」のシリーズなど大作を中心にしゃれた感じの小品まで多彩に展示されています。特に大作は幻想的な仲矢さんの世界が緻密に描かれ格調を漂わせています。また、回廊には宮交制作室で作られたポスターやバス広告、図案など多くの作品が展示されてます。いまだに色あせていないしゃれた感じの作品は魅力。
一貫して宮崎に関わり、エネルギッシュに時代を駆け抜けた一人の作家の全貌は見応えがあります。

yamada_syungoさんのインスタグラムより

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先日は帰省の最終日に高鍋町美術館へ。

「仲矢勝好と宮崎交通制作室の仕事」
というタイトルの企画展を観に行きました。

宮崎県民おなじみの宮交シティ内にある
「ガリヴァー旅行記」の作者、仲矢勝好さんです。

壁画をバックにお弁当を食べた幼少期、
宮交シティのリニューアルの際には
レストランエリア沿いにある展示に変わり、
より身近に。
おそらく人生で1番最初に見た大きな壁画は
この作品だろうなぁ。
各時代の思い出にフッとこの絵が浮かびます。

これまで作者が誰なのか、
あまり考えることはなかったけれど、
特大壁画「ガリヴァー旅行記」を4年の歳月を掛け
1人の作者が描いたものだと知り驚きました。

今回はその仲矢さんが
生涯手掛けた作品たちを見ることが出来ました。
ガリヴァー旅行記で見る繊細で
躍動感、臨場感ある描写は他の作品でも感じられ、
いきいきとしていて惹き込まれました。

宮崎交通時代のポスターや看板、バス広告も
手作業で制作されていた頃の
あたたかさ感じる人物の表情だったり、
リズミカルな構図が素敵だなぁと。

青島やこどものくにのポスターを眺めていると、
幼少の夏の風景、提灯の揺れる納涼バスに乗ったこと、
こどものくにで花火を見たこと、
いろいろと記憶が蘇りました。

広告の制作風景や、
ガリヴァー旅行記制作当時の
宮交シティの映像もありました。
以前のアポロの泉と、白・青の椅子が懐かしい!